
ワードプレスのバックアップと復元をシンプルな操作で行えるUpdraftPlusというプラグインの使い方について解説します。
UpdraftPlusの使い方
まずはUpdraftPlusをインストールし、有効化しましょう。
バックアップ
最初に注意したいポイントとして、無料版のUpdraftPlusでは自動バックアップの実行時間を細かく指定することができません。初回にバックアップを実行した時刻がベースになり、以降はその時間を基準に繰り返される仕組みです(最初に夜10時に手動バックアップを行った場合、次回以降も夜10時に自動バックアップされます)。なので、自動バックアップを利用する予定の方は、自分がバックアップ処理を実行させたい時間に最初のバックアップを取得することをおすすめします。
手動バックアップ
左側のメニューの「設定」→「UpdraftPlus バックアップ」をクリックします。
「今すぐバックアップ」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、表示された内容を確認後、再び「今すぐバックアップ」をクリックします(チェック項目はデフォルトのままで大丈夫です)。
バックアップが正常に完了すると、「バックアップは成功し、完了しました」というメッセージが表示されます。
さらに安全性を高めるため、バックアップデータをPCにダウンロードしておくことをおすすめします。
画面下に表示されている「データベース」「プラグイン」「テーマ」「アップロード」「必須プラグイン」「その他」の6つをひとつずつ選択し、その後表示される「お使いのコンピュータにダウンロード」をクリックして保存します。
以上で手動バックアップの作業は終了です。
サーバー障害などのリスクを考慮すると、バックアップデータはWordPressサーバーだけでなくローカル(PC)にも保管しておくとさらに安心です。
自動バックアップ
毎回手動でバックアップするのが大変な方は、自動バックアップ設定をしておくと便利です。
「設定」タブを開き、ファイルとデータベースのバックアップスケジュールを設定します(ファイルは「Weekly(毎週)」、データベースは「毎日(Daily)」などサイト更新頻度に合わせて調整可能です)。
また、バックアップの保存先をGoogle DriveやDropboxなどの外部ストレージに設定しておくと、サーバー障害時にもデータを安全に守ることができます。
外部ストレージ連携を設定する際は、初回のみストレージサービス側で認証操作が必要になります(案内に従えば簡単に設定できます)。
復元
復元させたいバックアップデータの「復元」をクリックします。
もしPCなどローカルに保存してあるバックアップデータを使いたい場合は、「バックアップファイルをアップロード」をクリックし、復元に必要なファイルをアップロードします。
復元させたいデータ(プラグイン、テーマ、アップロードファイル、データベースなど)にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
次の画面で「復元」ボタンをクリックすると、復元作業が開始され、作業が正常に完了すると「Restore successful!」というメッセージが表示されます。
以上で、バックアップデータを使った復元作業は完了です。
復元作業では、選んだバックアップ時点の状態に上書きされるため、現在のコンテンツが失われる可能性があります。復元前に最新データを別途バックアップしておくと安心です。
おわりに
UpdraftPlusを使えば、WordPressサイトのバックアップと復元を驚くほど簡単に行うことができます。万が一のトラブルに備えて、定期的なバックアップの習慣をつけておきましょう。
ただし、無料版にはいくつか制限(WordPressコアファイルはバックアップできない、バックアップ時間の細かな指定ができない など)もあるので、サイト運営規模に応じて有料版(UpdraftPlus Premium)も検討するとより安心です。