
ワードプレスのアクセス統計を簡単に確認したいならJetpackが便利です。インストール手順から統計の見方、注意点まで初心者にもわかりやすく解説します。
Jetpackとは?
Jetpackは、ワードプレス公式の開発元であるAutomattic社が提供する、多機能型プラグインです。一言でいえば「これ1つでいろいろなことができる便利セット」のようなものです。
Jetpackには以下のような機能があります。
- アクセス統計の取得(サイトのPV数や人気記事などを可視化)
- サイトマップの自動生成(SEO対策に役立つ)
- セキュリティ機能(ブルートフォース攻撃からの保護)
- SNS連携(記事を投稿すると自動でSNSにも投稿)
- サイトのパフォーマンス向上(画像やファイルの最適化)
- コメント機能拡張(外部アカウントからコメント可能)
- バックアップやマルウェアスキャン(有料プラン)
このように、Jetpackは単なるアクセス解析プラグインではなく、ワードプレスサイトを総合的にサポートしてくれるツールなのです。今回の記事では、この中でも特にアクセス統計機能に絞って紹介していきます。
Jetpackのアクセス解析はシンプルなものに特化しているため、詳細な行動分析をしたい場合はGoogleアナリティクスなどの併用も検討しましょう。
Jetpackでアクセス統計を取得する方法
インストールと設定
まずはJetpackをワードプレスに導入するところから始めます。「今すぐインストール」をクリックします。
次に、「有効化」をクリックしてプラグインを有効にしましょう。
すると、「Jetpackへようこそ!」という画面が表示されるので「ワンクリックでJetpackを有効化」をクリックします。
以下の画面が表示されれば、初期設定は完了間近です。
完了すると以下のページに遷移するのでブラウザの戻るボタンでワードプレスの管理画面に戻ります。
左側のメニューにJetpackの項目が追加されていることを確認できたら、インストールと初期設定は完了です。
Jetpackを利用するには、WordPress.comのアカウント接続が必要です。さらに、xmlrpcという通信インターフェースを有効にしておく必要があります。xmlrpcは外部と通信するために便利ですが、古くからセキュリティリスクも指摘されているため、別途xmlrpcへの不正アクセスを制御するプラグイン(Disable XML-RPCなど)を併用するとより安心です。
統計情報の確認
Jetpackを有効化すると、すぐに簡単なアクセス統計が確認できるようになります。
「統計情報」の「トラフィック」というタブでは、過去7日間(デフォルト設定)のアクセス(表示数と訪問者)がグラフ形式で確認できます。
「過去30日間」や「今月の現在まで」のように切り替えて表示することも可能です。
そのほか、「トラフィック」タブでは以下のような統計項目の確認が出来ます。
- 投稿とページ(人気の記事やページを訪問数順に表示。どのコンテンツが注目されているか一目で把握できます)
- リファラー(訪問者が直前に見ていたサイトや、どこから流入してきたかがわかります。たとえばGoogle検索、SNS、他サイトなど)
- 現在地(国別・地域別・都市別で、どのエリアからのアクセスが多いかを確認できます)
- クリック数(自サイトから外部リンクへどれくらいクリックされたかを計測。たとえば広告バナーやアフィリエイトリンクの効果測定にも使えます)
また、「統計概要」タブでは以下のような統計項目の確認が出来ます。
- 全期間のハイライト(全期間の統計情報、最も人気のある時間、最も人気のある日)
- 最新の投稿(表示数、いいね、コメント)
- 過去1年間で最も人気のある投稿(表示数、いいね、コメント)
- 投稿アクティビティ(カレンダー形式で投稿日を表示)
- 全期間の統計概要(月・年毎、一日の平均)
- タグ & カテゴリー(最も訪問数の多いタグとカテゴリー)
- コメント(サイトに寄せられたコメントについて投稿者、投稿、ページ別に把握)
Jetpackのアクセス統計では、「セッション数」「直帰率」「平均滞在時間」などの詳細な指標は取得できません。これらの高度な分析が必要な場合は、Googleアナリティクスなどのツールを併用するのがオススメです。
まとめ
以上、Jetpackでアクセス統計を取得する方法についての解説でした。
Jetpackは、ワードプレスユーザーにとって非常に手軽に使える多機能プラグインです。アクセス統計に関しても、初心者の方であれば十分な情報を視覚的に簡単にチェックできるので、とても便利です。
ただし、以下のような注意点もあるので、必要な機能だけを厳選して活用するのがおすすめです。
- xmlrpcを有効化する必要がある(セキュリティ対策を忘れずに)
- アクセス解析機能はあくまで簡易的なもの
- 必要ない機能までオンにしすぎるとサイトが重くなることもある
まずはJetpackでアクセス統計を取るところからスタートして、必要に応じて他の機能にもチャレンジしてみてください!